自社に合ったセンサを選択するには?
レーザセンサの特長と選び方を解説

2023.11.24
レーザセンサは汎用性が高く、ほぼすべての対象を測定できる革新的な測定機器です。レーザセンサにもさまざまなタイプがあり、販売会社によっても品質や納期の日数が変わります。
本記事ではレーザセンサの特長や、比較・選定する際に必要な判断基準をご紹介します。

センサとは

「センサ」とは、音・光・温度・圧力など物理的、科学的な対象の情報を収集し、機械が読み取れる信号に変換する素子や装置です。
人間が視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚といった五感で得た情報に基づいて行動するように、機械もセンサから得た情報をベースに動作制御やデータ処理をします。
センサが収集して変換する信号には、温度・湿度・光・色・圧力・音・変位など、さまざまな種類があります。

またセンサは、接触して測定するセンサと非接触で測定するセンサに大きく分けられます。
非接触センサについては以下の記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。

 

レーザセンサ

センサの中でもレーザを信号とするタイプがあり、それを「レーザセンサ」といいます。
レーザセンサはセンサの中でも汎用性が高く、さまざまな種類が存在します。

レーザセンサの代表的な種類は次の2つです。

・レーザセンサ受光量判別型
投光素子として直進性のあるレーザを採用したセンサです。
スポットが見えるため、光軸合わせや検出位置の特定ができるなど設置が簡単です。
また光が拡がらないので、光の回り込みが起きにくく狭い隙間でも使用できます。

・レーザセンサ位置判別型
投光部から「レーザ」を照射して受光素子上の受光位置や、光がはね返る時間を検出し、対象物の位置情報を特定するセンサです。
レーザセンサ位置判別型には、透過型と反射型の2種類があります。
多くの物体を測定できるので汎用性が高いことに加え、検出対象物も停止させず連続測定も可能です。

ここではセンサの種類について解説しましたが、次章ではレーザセンサの特長を紹介します。

レーザセンサの特長

レーザセンサの光は直進性が高い可視光になっているため、スポットが当たる箇所が見えやすく、装置の設置も簡単にできるという特長があります。
また、距離が遠くても光が広がらないため、長距離からでも小スポットで特定できます。
さらにレーザセンサは、短い応答時間で高精度の検出が可能です。

レーザセンサを比較・選定する際に必要な判断基準3つ

レーザセンサを比較・選定する際に必要な判断基準を、3つのポイントに分けて紹介していきます。

基準①:用途が自社の測定ニーズに合っているか

レーザセンサの主な用途は、工作機械のベッドやロボットの加工装置の真直度測定、光学窓やウェッジの面など端面の平行度測定などです。
加えて直角度の測定や回転盤の回転角の測定、レーザの光軸・カメラ内の光路の調整、光学製品の検査など、さまざまな場面で使用されますが、どのような用途で扱うかによって選択すべきレーザセンサは変わります。レーザセンサには機種によって精度・再現性・安定性といった品質が異なります。測定用途に合わせてレーザセンサの性能が十分であるかを確認しましょう。

また、レーザセンサを複数の用途で使用する場合、バリエーションが1つしかないと対応できない可能性があります。
そのため、バリエーションが豊富なレーザセンサから選ぶことが重要です。

基準②:機能が充実しているか

レーザセンサには測定可能な点数が、1点のタイプや複数点のタイプがあります。
用途によっては1点では測定できないこともあるため、複数点測定可能なタイプを選ぶ必要があります。

また、レーザセンサを他のパーツと組み合わせて使用する場合、互換性を備えていることも必須です。
レーザセンサに互換性があれば、故障時に他の機械に買い替えを行っても使用できるため、長く使えて便利というメリットがあります。

基準③:納期が間に合うか

レーザセンサの納期は販売会社の在庫状況により変動することが多く、「測定が必要な時期までに納品できるか」を問い合わせて確認する必要があります。

しかし販売会社の中には、決まった納期で安定的に供給できるところもあるため、レーザセンサは購入先を選ぶことが重要になります。
納期が安定していると、問い合わせの手間を省くことができ、測定時期に合わせて購入できるため安心です。

また、急な測定ニーズが発生した場合は、素早い納品にも対応できる短納期の会社のレーザセンサを選定することも考慮しておきましょう。

自社に合ったセンサを選択するには

レーザセンサを選ぶ際のポイントについて解説しましたが、自社に合ったセンサを選択するには、どのような用途でいつから測定したいのかを決めておくことが重要です。複数の用途ですぐに測定したい場合は、駿河精機のレーザセンサがおすすめです。

駿河精機のレーザセンサ「Smart LAC H410シリーズ」は、ヘッド4タイプやIPU2タイプなどとバリエーションが豊富であり、5点の測定が可能なので、さまざまな測定ニーズに応えます。
互換性も備えているので、あらゆるパーツに対応できるのも特長です。

また、駿河精機は注文から1週間という短納期での安定的な納品が可能なため、すぐに測定を行いたい方におすすめです。

「Smart LAC H410シリーズ」の詳細は下記製品カタログからご覧ください。

Smart LAC_H410/HPU_製品カタログ