レーザオートコリメータで
測定可能・不可能な材質とは
本記事では、レーザオートコリメータの特徴や測定可能・不可能な材質を紹介します。
レーザオートコリメータとは
レーザオートコリメータとは、物体の微小な角度や複数の対象物の微細な角度関係を、非接触でリアルタイムに測定できる計測機器です。
主に光学系や機械系の部品の位置調整や傾き測定で使用されています。具体的な測定事例としては、撮像素子の傾き測定や光学素子の接着傾き測定、外部レーザの光軸傾き測定などが挙げられます。測定精度が高いため、正確なデータを取得できます。
レーザオートコリメータは、測定対象物へ触れずに角度の計測ができるため、物体への損傷を防げるというメリットがあります。
また、作動距離に依存せず対象物の測定が行えるため、配置やレイアウトの自由度が高いことも特徴です。
オートコリメータの詳細については以下の記事でも解説していますので、併せてご覧ください。
原理や使用用途を解説!
ここではレーザオートコリメータの概要についてご紹介しました。次章からは、レーザオートコリメータで測定可能・不可能な材質について解説していきます。
レーザオートコリメータで測定可能な材質
レーザオートコリメータで測定可能な材質は、次の通りです。
・鉄
・非鉄金属
・樹脂
・セラミック
・ガラス etc
これらの材質の表面が磨かれた研磨面であれば測定が可能です。
研磨面であれば表面反射で正反射光が戻ってきます。正反射からなるレーザ光は角度情報をもっているため、角度測定ができるという仕組みになっています。そのため、レーザオートコリメータは正反射光が返ってくる材質であれば、触れることなく容易な測定が可能であると言えます。
レーザオートコリメータで測定不可能な材質
前章ではレーザオートコリメータで測定可能な材質をご紹介しましたが、測定不可能な材質は次の通りです。
・木
・紙
・布
・鉄やセラミックなど(表面が研磨されていないもの)
木や紙、布はレーザ光を反射できないため測定ができません。レーザオートコリメータはレーザ光を測定物に当て、対象物の表面から戻ってきた反射光の情報をもとに測定を行っています。そのため、光を反射しない材質は測定不可能となります。
また、鉄やセラミックは表面が研磨されていない場合レーザ光が乱反射するため、基本的に測定が困難になります。乱反射光は正反射光と対照的に角度情報をもっていないため、角度を求めることができないためです。
しかし製品によっても測定が可能か不可能か異なるため、製造している企業に問い合わせる、デモ機をレンタルして試すなどして、測定できるか調べてみることが重要です。
レーザオートコリメータで角度測定するなら駿河精機の
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本記事ではレーザオートコリメータの特徴や測定可能・不可能な材質をご紹介しました。実際に測定したい対象物がレーザオートコリメータで正確に測定できるかは、機器の性能によって異なる部分もあるため、実機で試してみると確実です。
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